ネパールのこといろいろ

縁あってネパールが第二の故郷になりまして

ネパールのパタンでよく見かける絵画~タンカ

今日はネパールの仏教文化のお話です。

ネパールの観光地でよく見る絵画売り

ネパールのパタンやタメルを歩いていると、派手でカラフルな絵をあちらこちらで売っています。神々しくもありつつ、日本人にはちょっとコミカルに見えることもある神様などがモチーフなことが多いです。

 

こんな感じ。

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掛け軸スタイルの宗教画 タンカ 

どこか神妙じゃなさ過ぎるというか、ユーモラスに見えますよね。これらはThangka(タンカ)という伝統芸術です。

いまだと、ちょっと観光向けの売り手も多いようですが、もともとはチベット仏教の経典を元に描かれた宗教画。

 

7世紀ごろネパールで作られはじめ、その後、チベットに輸出されました。現代ではネパール、ブータン、チベット、インドで製作されています。

 

名前のタンカは「Thang」(平たい)+「ka」(丸めることができる)という二つのチベット語の組み合わせ。

 

僧侶が村人に仏教の教義を説いて回る際に見せるため、持ち運びできるように掛け軸スタイルにされたことからこの名前になりました。

 

そう、「平たくて丸めて」持ち歩けるもの、という意味なんです。

 

そんなわけで、結構ポップに見えるけども、タンカはすべて宗教的な意味合いを持っています。村人たちの求める精神的な救いを象徴したモチーフ。

 

代表的なもので曼荼羅、釈迦の生涯、輪廻、仏陀やタラといった平安の神々、怒りの神々、瞑想などがあります。すべて、細部までがチベット仏教とヒンズー教の古書に従ったルールに則って描かれます。今でも自由なモチーフは無いそうです。

タンカの絵の具は自然からできています

タンカはのキャンパスは、手作りの木製フレームに綿布を貼り付けるところから始まります。

そこに、石灰岩粉(チョーク)、石膏、顔料などを混ぜた液体を布地が見えなくなるまで何度か塗り重ねます。最後は表面を研磨し平らにして、タンカを描く準備が整います。

 

ちょっとマニアックな映像ですけど、、こちらでその工程を見ることができます。


Thangka Painting Process Part 1

キャンパスに乗るのは、鉱物や植物などから作製された天然の水彩絵の具。

少しだけ動物の皮膚の粉を混ぜます。なので少しだけ匂いがありますが、この絵の具と手作りキャンパスの組み合わせにより、水彩画にも関わらず、タンカは10年は色褪せないといわれる強さを身につけます。

 

たいていのタンカは日本の宗教画と違って、鮮やかな色に染まっています。こうした自然の絵の具は、とても美しく発色するんですね。次回はさらにタンカの世界を追求します!

 

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